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初日のレース結果(2)[JRAプラス10とは?]
投稿日時:2009/01/02(金) 00:00
中山7レースは複勝1番人気が勝ちましたが、京都競馬では断然の1番人気がスタートで少し出遅れました。道中もインコースで押さえすぎている状態でしたので、多額のお金を賭けていた人は、心臓には悪いレースだったと思います。結局、直線も前を塞がれれてしまい5着になりました。
7R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
20.5% |
1.6 |
180 |
京都 |
85.2% |
1.1 |
0 |
▲2008年1月5日第7レースの結果
「JRAプラス10」の対象予定の馬の馬券が的中しなかったのは、このレースが初めてということになります。
8R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
-5.6% |
1.5 |
170 |
京都 |
47.8% |
1.5 |
0 |
▲2008年1月5日第8レースの結果
第8レースは、断然の1番人気ではないですが、中山3着、京都8着でした。
9R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
27.6% |
1.1 |
0 |
京都 |
35.6% |
1.2 |
120 |
▲2008年1月5日第9レースの結果
中山9Rは支持率が約32%でした。この程度では予想オッズは「プラス10」に関係なく、もともと1.1倍です。京都の支持率は約29%です。どちらも人気を集めた特別レースでしたが、中山は11着、京都は1着と明暗をわけました。
10R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
1.9% |
1.7 |
0 |
京都 |
60.1% |
1.2 |
120 |
▲2008年1月5日第10レースの結果
中山は単勝1番人気が勝ったのですが、複勝の1番人気は4着に負けた馬でした。どちらも20分くらい前までは2倍以上あるという人気が割れていたレースでした。
表の増加率は昨年の同じレース番号との比較です。京都は、今年はオープン競走なので昨年より売れました。それでも1Rよりは少ないのです。京都1Rの複勝はオープンの特別戦より売れていたのです。
11R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
36.0% |
1.4 |
0 |
京都 |
20.7% |
1.3 |
140 |
▲2008年1月5日第11レースの結果
メインレースの東西金杯では、どちらも断然の一番人気ではなかったので、プラス10の影響はなさそうです。結果は、中山が6着で、京都が2着でした。
12R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
8.0% |
1.7 |
0 |
京都 |
21.8% |
1.4 |
0 |
▲2008年1月5日第12レースの結果
どちらの12レースも断然の一番人気ではなく、中山が6着で、京都が7着でした。
昨年までは複勝オッズ1.0となるような馬の初日の成績は、次のようになりました。
100円元返し |
京都1R |
|||||
プラス10の適用で110円 |
京都4R、中山5R |
|||||
人気薄の入線により110円 |
中山3R |
|||||
不的中 |
京都7R |
|||||
2008年
|
中山
|
京都
|
||||
オッズ
|
払戻金
|
オッズ
|
払戻金
|
|||
1R
|
1.2
|
|
【1.0】
|
【100】
|
||
2R
|
1.2
|
140
|
1.2
|
130
|
||
3R
|
(1.1)
|
110
|
1.2
|
120
|
||
4R
|
1.3
|
|
(1.1)
|
(110)
|
||
5R
|
(1.1)
|
(110)
|
1.1
|
120
|
||
6R
|
1.6
|
|
1.6
|
190
|
||
7R
|
1.6
|
180
|
(1.1)
|
|
||
8R
|
1.5
|
170
|
1.5
|
|
||
9R
|
1.1
|
|
1.2
|
120
|
||
10R
|
1.7
|
|
1.2
|
120
|
||
11R
|
1.4
|
|
1.3
|
140
|
||
12R
|
1.7
|
|
1.4
|
|
||
合計
|
|
710
|
|
1,150
|
||
▲2008年初日の複勝1番人気の成績
カッコ()は、昨年までは1.0倍または100円となっていたレースです。京都1Rは「JRAプラス10」を考慮しても1.0倍、100円なので【】を使いました。
複勝ころがしではなく、すべてのレースの複勝1番人気を買っていた場合は、この日はどちらの競馬場でも損をしたことになります。
2007年
|
中山
|
京都
|
||
オッズ
|
払戻金
|
オッズ
|
払戻金
|
|
1R
|
1.2
|
|
1.1
|
110
|
2R
|
1.1
|
|
1.1
|
|
3R
|
(1.0)
|
110
|
1.4
|
140
|
4R
|
1.2
|
|
1.4
|
150
|
5R
|
1.4
|
160
|
(1.0)
|
(100)
|
6R
|
1.2
|
|
1.1
|
120
|
7R
|
1.3
|
|
1.1
|
120
|
8R
|
1.3
|
130
|
1.2
|
130
|
9R
|
1.1
|
|
1.3
|
140
|
10R
|
1.7
|
|
1.4
|
150
|
11R
|
1.9
|
|
1.6
|
|
12R
|
1.3
|
|
1.5
|
150
|
合計
|
|
400
|
|
1,310
|
▲2007年初日の複勝1番人気の成績
参考のため、2007年の初日の複勝1番人気を紹介すると上の表です。2008年であれば1.1倍または110円となるところを()で示しましたが、オッズ表示の段階で2レース、払戻金の発表で1レースが該当するだけでした。
ですから、2008年初日は2007年に比べて、2倍から3倍くらいの「100円元返し」への人気集中があったことがわかります。
複勝ころがし[JRAプラス10とは?]
投稿日時:2009/01/01(木) 00:00
複勝の払戻金の額は少ないので、的中した払戻金をそのまま次のレースに賭けるというファンも多いと思います。
京都競馬で1レースから6レースまで「複勝ころがし」を行った人は、次のように約4倍の配当金を手にすることができたわけです。
レース |
購入資金 |
払戻金 |
払戻額 |
1レース |
10,000 |
100 |
10,000 |
2レース |
10,000 |
130 |
13,000 |
3レース |
13,000 |
120 |
15,600 |
4レース |
15,600 |
110 |
17,160 |
5レース |
17,100 |
120 |
20,520 |
6レース |
20,500 |
190 |
38,950 |
▲2008年1月5日京都競馬のころがし
次の第7レースでは、1番人気が複勝支持率57%の支持を集めていました。昨年までは100円元返しなので、見送るのが普通でしょうが、今年は7レースまで「ころがし」を続けた人が多かったかもしれません。
初日のレース結果(1)[JRAプラス10とは?]
投稿日時:2008/12/31(水) 00:00
初日第1レースの複勝1番人気の結果は次のようになりました。
1R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
14.2% |
1.2 |
0 |
京都 |
227.7% |
1.0 |
100 |
▲2008年1月5日第1レースの結果
中山1Rでは、複勝1番人気の馬は、複勝最低オッズが1.3倍か1.4倍くらいだったのですが、直前に1.2倍になりました。後で説明しますが、「JRAプラス10」は複勝1番人気が有利という誤解が多かったようで、この日は直前になると1番人気のオッズが急に下がっていました。
「プラス10」ではなくて、「マイナス10」ではないかと筆者は思ったくらいです。中山では、第2レースの複勝売り上げが前年に比べてマイナスでしたが、第1レースで1番人気が負けた影響でしょう。
京都のほうは、前に紹介したように、まさかの「100円元返し」でした。こちらも4着以降になっていたら、この日の売り上げに大きな影響があったでしょう。
2R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
△14.4% |
1.2 |
140 |
京都 |
△15.4% |
1.2 |
130 |
▲2008年1月5日第2レースの結果
第2レースはどちらも前年割れでした。京都は当たったものの、プラス10の恩恵がなく、儲かったわけではないので増えなかったのでしょうか。結果は、どちらも1着で、人気薄の入着もあり予想オッズの120円を上回る払戻金がありました。
3R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
59.2% |
1.1 |
110 |
京都 |
30.3% |
1.2 |
120 |
▲2008年1月5日第3レースの結果
第3レースは、前レース的中のためか、大幅な増加になり、しかも中山が1着、京都が2着でいずれも的中です。
なお、中山では約40%の支持率で、直前のオッズは1.1を示していましたが、本来は100円元返しの対象でした。人気薄が入線したために、実際の払戻金は計算どおり110円でしたが、オッズ表示の点から考えると、「JRAプラス10」適用の第1号です。
4R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
8.8% |
1.3 |
0 |
京都 |
190.7% |
1.1 |
110 |
▲2008年1月5日第4レースの結果
第4レースの中山は、複勝オッズ1.5倍だったものが直前になって、1.4倍、1.3倍と下がっていったものです。新馬戦であり不確かなレースだったと思うのですが、1番人気ということで売れ続けたのでしょう。結果は9着でした。
一方で、京都のほうは複勝1番人気の馬が約60%の支持率がありました。この数字は、かなり高い数字になります。この日の1Rを過去2位に入れても、第71位ということになります。中山5Rの59%、京都7Rの57%も、それぞれ過去には珍しい高い数字です。1日に4レースも複勝支持率が高いレースが現れたということからも、初日の複勝売り上げ状況は異常であったことがわかります。
なお、この「京都4Rの5番シルクビッグタイム(1着)」が「JRAプラス10」を適用して実際に10円の払戻金を上乗せした第1号ということになります。
5R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
76.3% |
1.1 |
110 |
京都 |
26.8% |
1.1 |
120 |
▲2008年1月5日第5レースの結果
「中山5Rの4番サトノプログレス(1着)」は約59%の支持があり、「JRAプラス10」適用の第2号となりました。初日は、「JRAプラス10」適用のレースが、お昼前後に2レース続けておきたわけです。なお、京都も1着でした。オッズの1.1は、もともと1.1倍のものです。
6R |
増加率 |
オッズ |
払戻金 |
中山 |
21.7% |
1.6 |
0 |
京都 |
8.3% |
1.6 |
190 |
▲2008年1月5日第6レースの結果
第6レースはどちらも断然の1番人気はなく。中山は3頭、京都は2頭で人気をわけていました。1番人気の結果は中山6着、京都3着でした。
京都競馬は、これで6レース連続して複勝1番人気が3着以内に入り、複勝馬券がすべて的中しているわけです。
複勝売上げが20%増[JRAプラス10とは?]
投稿日時:2008/12/30(火) 21:23
「JRAプラス10」が適用された開幕第1週の初日は、複勝馬券が良く売れました。中山競馬では前年に比べて20%増となったのです。
中山 |
2007年 |
2008年 |
対前年増加率 |
1R |
241,379 |
275,630 |
14.2% |
2R |
325,593 |
278,559 |
△14.4% |
3R |
276,660 |
440,470 |
59.2% |
4R |
234,659 |
255,214 |
8.8% |
5R |
328,712 |
579,514 |
76.3% |
6R |
260,404 |
316,919 |
21.7% |
7R |
308,516 |
371,717 |
20.5% |
8R |
373,927 |
352,974 |
△5.6% |
9R |
421,182 |
537,455 |
27.6% |
10R |
720,058 |
733,780 |
1.9% |
11R |
1,468,094 |
1,995,884 |
36.0% |
12R |
525,572 |
567,736 |
8.0% |
合計 |
5,484,756 |
6,705,852 |
22.3% |
▲2007年と2008年の中山競馬初日の複勝
増加率の数字は、レースによって著しく差があることがわかるでしょう。
京都 |
2007年 |
2008年 |
対前年増加率 |
1R |
240,809 |
789,231 |
227.7% |
2R |
309,341 |
261,694 |
△15.4% |
3R |
198,853 |
259,021 |
30.3% |
4R |
199,313 |
579,370 |
190.7% |
5R |
299,037 |
379,110 |
26.8% |
6R |
294,475 |
319,034 |
8.3% |
7R |
356,674 |
660,427 |
85.2% |
8R |
365,725 |
540,700 |
47.8% |
9R |
466,756 |
633,023 |
35.6% |
10R |
451,507 |
722,811 |
60.1% |
11R |
2,056,221 |
2,482,677 |
20.7% |
12R |
642,855 |
783,092 |
21.8% |
合計 |
5,881,566 |
8,410,190 |
43.0% |
▲2007年と2008年の京都競馬初日の複勝
京都競馬はさらに極端な増減率になっていて、1Rと4Rは大変な伸び率になっていました。朝1番の1Rの複勝は、メインレースの次に複勝が売られているわけですから、大変異常なことが起きていたわけです。
このように複勝がよく売れたレースは、1番人気の複勝馬券が、異常に売られるという現象がおきていたのです。
大口投資家が混乱させる?[JRAプラス10とは?]
投稿日時:2008/12/29(月) 21:28
私が一番心配しているのは、複勝の性格が変わってくることです。100円元返しが解消されて一番喜ぶ人は大口投資家でしょう。わずか1~2分くらいの時間で1割も儲かることがあるわけですから、庶民には考えられない金額の馬券を購入してくるかもしれないのです。
JRAにとっては、馬券の売上げに貢献してくれるので歓迎かもしれませんが、大口投資家の投票により複勝オッズに異変がおきるのは困ります。
私は、「複勝オッズを見て3連複を買いましょう!」という本を執筆しました。3連複馬券は、複勝オッズを参考にして買うと良いのではという独自の理論を考えています。ですから、このような複勝オッズの異変は歓迎しません。
もちろん複勝の馬券作戦にも、大きな影響がでると思います。いずれにしても、しばらくは様子を見たほうがよさそうです。
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