JRAプラス10とは?
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複勝馬券の馬券作戦に影響がありそう
投稿日時:2008/12/23(火) 17:24
「JRAプラス10」では元返しが解消されるので、安心して大本命の馬券が買えるという点が大きな利点だと思います。ただ、この「安心して買える」というのは、たくさんの馬券を買いたいが110円で戻ってくるなら買うが、100円元返しなら買わないというごく一部の人の話だと思います。少なくとも、筆者には関係のない話です。それだけでなく、「JRAプラス10」により複勝の売れ方が変わってしまい、今までの複勝馬券に関する統計の継続性がなくなってしまうことは迷惑なことだと考えていました。
しかし、この「元返しが解消!」というPR効果は十分にあったようで、この制度により、今後は確実に複勝馬券が売れることになるでしょう。「JRAプラス10」は複勝だけが対象ではありませんが、一番効果があるのは複勝馬券だからです。
また、穴党の競馬ファンも複勝に注目してきたのだと思います。
複勝が異常に売れた
投稿日時:2008/12/22(月) 17:16
中間オッズは、「JRAプラス10」を含んで表示されることになりましたので、早い時期から1.0~1.0あるいは1.0~1.1を表示していました。つまり、この馬の馬券は、100円元返しになる可能性が非常に高いことが予告されていたのです。
それでも複勝馬券は売れ続けました。
発表 時刻 |
複勝 票数 |
9:01 |
39,653 |
9:06 |
48,906 |
9:11 |
58,462 |
9:16 |
67,136 |
9:21 |
78,435 |
9:26 |
88,096 |
9:31 |
102,933 |
9:36 |
129,234 |
9:41 |
161,505 |
9:46 |
198,782 |
9:51 |
276,858 |
9:55 |
344,125 |
10:00 |
553,251 |
10:07 |
789,231 |
▲2008年1月5日京都競馬1レース
馬券の1票は100円ですから、この日は朝早くから8,000万円近くの複勝馬券が売れたわけです。直前の16分間に5,000万円が売れています。オッズを見ない人もいるわけですから、当たれば必ず1割は戻ると思っていた人も多いことでしょう。
馬番 |
単勝 票数 |
複勝 票数 |
複勝 構成比 |
01 |
18,032 |
28,448 |
3.6% |
02 |
275,019 |
609,528 |
77.2% |
03 |
6,015 |
8,938 |
1.1% |
04 |
3,713 |
5,209 |
0.7% |
05 |
5,804 |
6,986 |
0.9% |
06 |
1,169 |
1,336 |
0.2% |
07 |
28,950 |
63,828 |
8.1% |
08 |
2,449 |
4,217 |
0.5% |
09 |
2,012 |
3,339 |
0.4% |
10 |
3,590 |
6,620 |
0.8% |
11 |
4,346 |
6,820 |
0.9% |
12 |
5,194 |
8,978 |
1.1% |
13 |
12,182 |
14,061 |
1.8% |
14 |
3,446 |
5,692 |
0.7% |
15 |
1,412 |
1,443 |
0.2% |
16 |
8,673 |
13,788 |
1.7% |
|
382,006 |
789,231 |
100.0% |
▲京都1レースの馬番別複勝構成比
結局このレースは、上の表のように複勝は単勝の2倍以上売れました。また、複勝は、約77%が2番の馬番の馬券でした。
2番の複勝は単勝の2.2倍が売れていますが、これと同じように2番人気の7番の複勝も単勝の2.2倍売れているところが面白いです。2番ではなく、7番の複勝も異常に売れていたわけです。
100円元返しはなくならない
投稿日時:2008/12/21(日) 17:14
JRAの失敗は、「人気が著しく集中した場合は、従来どおり100円元返しになりますが、昨年の場合では、そのような例が1件もありませんでした」というような発表をしてしまったことだと思います。
それで、ほとんどの人は「元返しは滅多におきないのだから、当たれば必ず110円になる」と思ったのでしょう。
京都競馬でのJRAプラス10対象の最初のレースは、1月5日の第1レースですが、この最初のレースで、武豊騎手の複勝馬券が大変な勢いで売れ続けました。
100円元返しを解消?
投稿日時:2008/12/20(土) 17:12
払戻金の計算をしたときに80円、90円という数字が出る場合がありますが、2007年までは100円として払戻しをすることになっていました。的中した馬券の最低の払戻し金額は100円だったのです。
計算をしたらちょうど100円の払戻金ということもありますが、このような100円の馬券が100円で戻ってくることを「100円元返し」と呼んでいます。
2008年からは、このような「100円元返し」を原則として廃止し、110円として払い戻しを行うことになりました。
それが、「JRAプレミアム」と同時に導入された「JRAプラス10」です。
つまり、払戻金の下限が110円になるという制度になります。もっとも、特定の馬番・組番に人気が著しく集中した場合には100円元返しになります。
「JRAプラス10」は、あまりおきない「100円元返し」を110円にして払い戻すという、ただそれだけのことなのですが、だいぶ誤解をされていて、2008年最初の単勝と複勝の馬券は異変が生じました。
「JRAプレミアム」と「JRAプラス10」
投稿日時:2008/12/19(金) 16:03
今までは「3連単」など新しい馬券の開発に取り組んでいましたが、2008年からは「払戻金に上乗せ」という作戦に切り替えた感じもします。
それが、「JRAプレミアム」と「JRAプラス10」です。
この二つの企画は大成功のようで、大幅な売上げ増で2008年の競馬がスタートしました。初日は前年比20%増になったようです。
ただ、この二つの企画は十分には理解されていないようで、多くの誤解を抱えたまま始まりました。
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